空色ノート
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愛のない欲望だけの性行為は危険・・・その理由

zeraniumのブログより



「愛のない欲望だけの性行為に要注意!」

『プレアデス 光の家族』 バーバラ・マーシニアック著 太陽出版


   私たちはこれから、「地球の本」の中で広い範囲を占めていて、誰もがそこを避けては通れない秘密である「闇の道」について、あなた方の注意を向けることにします。そこにはパワーという力があります。しかし私たちはそれを単に「悪の力」と決め付けることはできません。お金もテクノロジーもそれはエネルギーという力だからです。しかし自分が創造するものが、他にどのように影響を及ぼすかということに焦点を合わせる必要があります。

   あなた方が新しい領域に入って行くと、必ず未知のことに出会います。
   そして未知の領域に対するあなたの推測が、あなたの経験を決定します。あなた方はすべての領域を探検し終えるまでは、高次元の領域の中へは入っては行けません。そのためにあなた方は人類の闇の部分である存在の暗い側面を、今もう一度検討し、理解を深めるようにと求められているのです。

   闇の側面のパワーには多くの秘密があります。
   あなた方の遺産は生物学的に見ても生命として素晴らしいものであり、あなたの霊的な力に関する知識は自分自身を再生させることができます。それは性と誕生、生と死を真に理解できる力でもあります。あなた方は闇を怖れることをやめ、あなた方人類が受け継いだ自らの魂の核で眠り続けている「創造力の源である生」の、その多様で広範囲な側面を理解しなければなりません。

  性行為の力はエネルギーを創造することにつながりますが、あなた方はさまざまな理由で、ほとんどの人がその行為に駆り立てられるようです。それはホルモンが活気づくとか、開放感を味わうためとか、エネルギーを交換するなどの理由で、多くの人が性行為に駆り立てられています。あなた方は一瞬のオルガズムを受け入れ、それが終わると次を求めます。あなた方の性行為が物理的レベルでいったい何を引き起こしており、さらには自らの細胞レベルに何が起きているのか、こうしたことはほとんど考えられることはないようです。

   性行為の本来の力は、生命を再生する力です。
   しかし性行為はそれとはまったく別のものを創造することがあります。つまり、性行為が愛を基盤としてではなく、一方的な欲望と暴行として利用される時、別の可能性が生まれることになるのです。



愛のない欲望だけの性行為に要注意

   あなた方の惑星における古代文明の、とくに東洋文明では、月食の期間や新月、満月には性行為は特に慎重に行なわれるべきであるという慣わしがありました。それは古代の人々が、人間の性行為というエネルギー交換の際の領域は、さまざまな空間からエネルギーの影響を強く受けるということをよく理解していたからです。それは(三次元に隣り合わせに存在する低層4次元という)アストラル次元には、あらゆる(低レベルの)存在たちが集まる場所であることを知っていたからです。

   (そうした迷える霊的存在たちが)、(愛のない性行為を行なう)あなた方のフィールドの中に倒れこむように入り込み、まさにそうしたさまざまな存在たちで充満しているのが、私たちには見えるのです。

   あなた方は深いところでは生命というものを怖れており、その恐怖がこのようなさまざまなアストラル体である霊的存在を引き寄せるのです。そのようにしてあなた方は(自らに憑依させることで)、彼らに家まで提供しているのです。彼らはほとんどの場合、死んだことにも気づかないかつての人間であり、死とは何かも分からないまま魂が断片化されてしまった人々です。



類は類を呼ぶ憑依現象

   あなた方は死についてのおぞましい沢山の話を聞かされており、そのために死は怖ろしいものと方向づけられてしまいました。ですから、生と偉大な死を繋ぐ扉に向かって進む時が訪れても、そのような恐怖の中にある状態では完全な自己を維持することは難しいことです。そして実はこれが、あなた方の惑星における重大な問題なのです。

   そしてこういったアストラル的存在は、あなたに魅せられてやって来る寄生虫のようなものです。(低層4次元という幽界である)アストラル次元は、今や常に崩壊し続けており、居場所を失いつつある彼らは、そのために以前よりもより一層、あなた方人間の世界に絶えず流れ込んで来ています。つまりあなた方は、たやすくこのようなエネルギー存在に憑依されるようになっており、そうしたことに気づかないまま、あなた方の生き方は影響されて変わってしまうのです。

   そうなると、あなた方は気力や体力を消耗してしまったり、それまでの習慣が急に変わったりして、夜眠れなくなったりします。頭痛が起き、理由のわからない痛みを身体に感じ、病気になったりします。こうした現象は、あなた方が家に持ち帰る放射線を浴びた食品や、国外で生産された毒素に満ちた食品などによるものもありますが、これらは毒素に満ちた地球と闘うよりもはるかに大変なことなのです。

   これからの時代はあなた方が超能力を発揮する時代になりますが、しかしそうしたアストラル体からの影響で、人間は心の落ち着きや平和な雰囲気を失ってしまい、(彼らの恐怖心はあなたの中の恐怖心を掻き立て)、恐怖は常に人間たちを分離しては支配していきます。そしてあなた方は長い歴史を通して、互いに分離させられては支配されるということを繰り返してきました。ですからまさにあなた方は、この恐怖心を克服するということが、この時代における一つのテストなのです。

   あなた方はこれから訪れる壮大なエネルギーのうねりの波を掻き集めて、自分自身を本来のものへと戻すことができるでしょうか? それとも、あなた方はさらに分裂して、戦争や分離を創造するのでしょうか? 肉体的次元だけでなく、次元間においても、あなた方を分離分裂させたい勢力が存在しています。あなた方の表現を借りるならば、数千年も生き続ける偉大な存在たちがいるのです。彼らはあなた方を支配しながら、親の役を務めています。しかもあなた方自身の方から、彼らの価値を認め保護を求めて暮らしているのです。

   なぜあなた方はそのようになってしまったかというと、自分自身には価値がなく存在することを無意味だと感じるようになったからです。あなた方を支配しようとする存在たちは、あなた方の人生にオルガズムという性的喜びを準備し、また苦痛や死をも生み出すことができる生殖器が持つ力についてよく理解しています。あなた方は気づいていないかもしれませんが、彼らはあなた方の生殖器をあなた方への出入り口として使っています。

   そして今、あなた方の子どもたちの心は、ゆっくりと目に見えない形で無邪気さが吸い取られていくような影響を受けています。こういうことにさえ、あなた方は気づくことがありません。今、世界に、社会に起きていることについて他人を責めたり、人に怒りを感じたりすることは何の役にも立ちません。なぜならこれらは時代が移り変わるサインなのです。子どもたちの無邪気さが失われているのなら、あなた方はそれと引き換えにどのようなことを招き入れたのかについてよく見つめることです。

   クローン技術や再生の新しい方法が多く存在する今の時代、人々はそのテクノロジーによって体の一部さえ手に入れることができます。また整形手術などを通して生まれ変わりたいと望む人々も多いでしょう。あなた方の惑星では、人間の胎児やそれと同じように姿を消した多くの人々がおり、非常に誤った力の使い方が行なわれています。その中には他の惑星に連れて行かれる者や、地底に連れて行かれる者もいます。つまりあなた方の惑星では、「人身売買の大きな市場」があるということです。

   この事実は、あなた方をどのように変えていくのでしょうか。
   こうした中にあるあなた方にとってまず必要なことは、性的な組み合わせによって生まれる命の大切さを学ぶことです。なぜなら生命の価値を認めない中で、その価値を高めていくことはできないからです。

   新しい方向性を示す者たちは現在、あらゆるパターンを再び構成し直している最中です。そういった存在たちは静かな生き方をしているので、彼らの名前を聞くことはないでしょう。でも彼らはそうした新しい周波数の先駆者なのです。その周波数は地球や太陽系だけでなく、銀河系をも支配する惑星規模の暗い「陰謀物語」を理解しています。それにこうしたことは、ここ数年間、答えを見出そうと努力してきた人たちにとっては秘密でも何でもありません。




愛の欠落した「闇の一族」により、異常性愛が地球へ持ち込まれた

   あなた方は地球のグリッドを調整し直し、周波数を変えていくにしたがって、灯りが1つずつ点り、新しいエネルギーフィールドが確立していきます。ですからあなた方は、アストラル次元を含むさまざまな次元から、あるいは地球に密着して上の方や下の方からやって来ては、あなた方のエネルギーを吸い取る吸血鬼のような存在たちに、餌を与えるのを止(や)めることです。あなた方はこれを学ばなければなりません。つまり、あなた方の性的エネルギーをどのように使うかが鍵なのです。

   世界の多くのリーダーたちの中でも、特に政治や宗教界のリーダー、また教育分野に関わるリーダーたちで、「子どもたちのために」などとスローガンを掲げる人たちには、自分たちの性行為に子供を利用するペドフィリア(大人の子どもに対する異常性愛)の組織を持つ者がいます。ペドフィリアという現象は、親子のコミュニケーションがなく、子どもとの接触がない状態で起きることなのです。このような性的傾向は、「ある闇の家系」のメンバーが次世代へと受け継がせているために、あなた方の惑星に起きるようになりました。このことは、あなた方の惑星にいる「闇の血流」「闇の家族」のもっとも大きな秘密の1つでもあります。

   大富豪や王家の家系には、このような秘密によって極めて謎めいたものがあります。
   それは家族同士の性行為や儀式的で暴力的な性行為、闇の力と闇の女神を呼び出すための性行為などです。そこには愛のバイブレーションはまったく存在せず、ただ力を求める波動だけがあります。

   私たちは今、力と闇についてあなた方に話していますが、「光を得るためには闇を認識することは避けるべきだ」と思わなくてもよいのです。なぜならあなた方は闇の力について学ぶ必要があるからです。それは彼ら闇の存在たちの傷ついた魂と傲慢さというエゴを理解するためです。彼らは親からも誰からも決して与えられなかった何かを求めて必死になっており、この欠落した感覚は彼らの血統に残されています。

   ではその欠落している何かとは、いったい何でしょうか?
   すでにおわかりでしょうが、それは「愛」です。あなた方の惑星に来ている偉大な暴君たちは、ほとんどが殺人者か強姦者、ペドフィリア、あるいは人間を好きなようにコントロールする暴君のいずれかのはずです。そして彼らすべてに欠如しているのが愛であり、彼らは愛を知らない人たちなのです。ですから世界を支配する「闇の血流」の暗い秘密と、彼らの闇のオカルト的行為が暴かれていくにしたがい、地球を癒すためのあなた方の仕事はさらに増大し、必要になっていくのです。

   私たちが「地球の本」を見ると、多くのケースにおいてあなた方の祖先は同じミスを何度も繰り返してきたことがわかります。彼らは次第に祝い事と祭りの意味を見失い、時間のサイクルと光の闇の意味も見失われ、周期的変化は変調を来たし、そうして彼らは外にある物質的世界に執着するようになりました。あなた方は何も考えずに自らの力を受け渡してしまうために、「闇の血族」のリーダーたちはそれを利用することを義務だと感じているのです。つまり言うなれば、闇の家族たち自身が、自ら力を生み出すためにはどうすればいいのかを知らないのです。(それであなた方人間を利用するだけでなく、彼らにはあなた方が必要なのです)

   かつては彼らの父親や母親、またその親たちも、時には慈愛に満ちた愛の表現である神秘的な儀式を行なっていたのであり、それはあなた方も同じです。しかし力を求める道において闇が前を横切る時、あなたはその誘惑から逃れることができません。そして一時は慈愛に満ちていた彼ら支配者たちの多くもまた、そのとき闇と協定を結んだのです。そこから彼らは他の者たちに秘密を持つようになり、嘘によって他人の力を奪い、その嘘は次々と新たな嘘を作り出し、自らが闇になっていくのに時間はかかりませんでした。




闇の行為に目を塞ぐことなく、しっかり見て理解しなければならない

   性エネルギーの誤った使い方は、今に始まったことではありません。
   子どものポルノや子どもの性的虐待だけでなく、大人の女性、男性の性的虐待でさえ世界中どこにでもあります。そして男や女をレイプするのはごく日常的に起きていることです。あなた方は地球の物語の中に、このような行為を隠してしまっているので、教室ではこのような人間の行動を教えることはありません。しかしおそらくあなた方は、闇のこのような行為についてはっきり知って、学ぶ必要を考慮するようになるでしょう。あなた方の学校では真剣に、「闇の力の誤った使い方」というコースが開講されるかもしれません。あなた方が青少年を教育する際には、机の上に「闇のカード」を堂々と並べることが大切です。

   世界中の多くの場所では闇の力が認識されており、供え物やいけにえが捧げられたり、敬意の印が残されています。人間に憑依した悪霊を祓う儀式でさえが、食べ物や甘い物を供え、それによって実体を引き寄せようとするのです。

   あなた方はこれまでの自分たちの真の歴史を捨て去り、意味のないデータや聖典なるものを生み出し、自分たちの基になるはずの「生きる豊かさ」という物語と交換してしまいました。あなた方は何も考えずに社会が生み出す毒を飲んでは食べ、マインドコントロールを行使する闇の世界政府のビッグブラザー(イルミナティやメーソン)たちに、自分の子どもたちの生きる方向を決めさせているのです。そこでは立ち止まって考えることなく、ただ猛スピードで動き続けるベルトに乗ることだけがあります。そうでなければ外されてしまうからです。

   あなた方の新聞やテレビ、メディアなどのすべては、一握りの人間たちによって所有され、好きなように情報操作されています。こうしたグローバル企業の本当のオーナーを突き止めるのは、実は非常に困難です。なぜなら計画の中にはさらなる計画があり、演じ手の後ろにはさらに演じ手がいるからです。見かけ通りのものは何もなく、今あなた方は目覚める時にやっとたどり着いたのです。あなた方に制限を加えながらコントロールしてきた彼らに気がつき、目覚める時が来ています。

   あなた方を使いながら、彼らが「死の経済」の一部としてデザインした「情報の餌」に踊らされていることに、あなた方は目覚める時が来たのです。あなた方は活力を失い、医者から医者へと渡り歩き、医療保険を使い果たしながら、あなた方が受け継いだ遺産である肉体を消耗させています。いったいこれで何が保証されているというのでしょうか。病気になればなるほど繁栄する「死の経済」を支えているのはあなた方なのです。このことをよく理解してください。

   私たちはあなた方と、「闇の物語」を分かち合っているのですが、隠れて変質的性行為を行なっているような、あなた方の支配者たちを名指しすることが私たちの仕事ではありません。それはあなた方自身が発見することです。世界中のどの国でも、一番高い地位にいる人たちの中にそれに該当する人たちがいます。なぜなら彼らはそうした変質的な行為をすることによって、他の人間たちを支配する力を維持し続けるからです。そしてこれは遠い古代の時代から、秘密として隠されてきたことなのです。




自らの力を基盤とした価値感を築き直す

  しかし今や、今日に至り、誰も彼もがめちゃくちゃで、あべこべであり、何が確かなことかなど、もう誰にも分からなくなっている状態にあります。あなた方の価値観などはすべて歪んでおり、当然そうなるはずです。そしてこうしたこともあなた方にとって良いスタートになるでしょう。なぜなら闇の存在たちからあなた方人間がどのように扱われ、ごまかされ、どのように騙され、恥をかかされていたかをあなた方がじっくり観察できるようになっていくと、自分を飾り立てていた浅はかな装飾品など、すべてを打ち捨ててしまうことになるかもしれないからです。

   あなた方は精神性の高い人間という生き物として、自らの力を基盤とした価値観をもう一度築き直す必要があります。それが、すでに21世紀に入った地球における、変化という時代のうねりに織り込まれていくための、あなた方の選択としての理想であるべきなのです。








「真実を知った女性が男性を変える」

『アナスタシア』 ウラジーミル・メグレ著 ナチュラルスピリット


   2日目の夜、またあの熊が防寒用にそばに来たり、その他の仕掛けを怖れた私は、アナスタシアが横に居てくれない限り寝ないと宣言して言った。「これがきみの客の迎え方なのか? 何の建物もないのに、きみは私に火をおこすことさえ許してくれない。しかも夜は私のそばに猛獣まで連れて来た。ちゃんとした家がないのなら、本来客を招待すべきじゃないよ」、「わかったわ、ウラジーミル。心配しないで。悪いことは何もおこらないから怖がらないで。そのほうがいいなら、私が横にいてあなたを温める」

   そしてその夜は、前日よりもたくさんの杉の小枝と、きちんと積まれた干し草がほら穴式寝室に入れられており、壁の部分にも小枝が積まれていて、内部は杉の揮発性の香りがただよっていた。私は科学雑誌で、この香りのもとになっているものは、汚染された空気を浄化させる作用があるという記述を読んだことがある。もっとも、タイガの空気は澄んでいたので問題はなく、積まれた干し草と花々がほのかな香りをそえていた。

   アナスタシアは何も言わずに私の隣に横になった。
   彼女の体からはほのかな香りが漂っており、それは私が知る限り、女性のつけるどんな香りよりも芳(かぐわ)しかった。さらにその体は、まるで光輪に包まれているように温かいぬくもりを放ち、その温もりの光輪は私をも柔らかく包んだ。それは見えないけれど触れることが出来る球体のまゆの中にいるような感覚だった。

   アナスタシアの横にいて、私は居心地よく安らぎに満たされていたが、初めて会ったときのように彼女を抱きたいとはもはや思ってはいなかった。彼女に触れようとした瞬間に気を失ったのだが、あれ以来、私は肉体的な欲求を感じることがなくなっていた。それは彼女が裸でいるところを見てもそうだったのだ。半ばまどろんでいるうちに、私の脳裏にはまるで夢を見ているかのように、妻との間に生まれなかった男の子の姿が浮かんできて、私はぼんやりと考えていた。「アナスタシアが私に男の子を生んでくれたらすごいだろうな。その子はきっと彼女のように健康に違いないし、頭脳明晰で才能もあって、幸せで豊かな人生を送るはずだ」(略)

   私は息子が欲しいという思いが頭から離れなかった。
   アナスタシアが優しく私を抱き、私の髪をなで、すべてを私にあずけたとき、私は言葉を超えた大いなる感覚に包まれた。再び心地よい戦慄が私の体に走った。彼女はあのときのように「ウラジーミル、落ち着いて、心配しないで」という言葉を言うこともなかったし、私が恐怖に襲われることもなかった。

   翌朝目覚めたとき、私はこれまで味わったことのない歓喜に満ちた、壮大な感覚に包まれていることに気づいた。さらに不思議だったのは私はたいてい、女性と夜をともにした翌朝は肉体的に疲労を感じることが多かったが、その朝はまったく違っていた。その満たされた感じはたんに肉体的なものではなく、それはいまだかって体験したことのない、あふれる喜びに満たされた感覚だった。私はこれまでも美しい女性や好きな女性、経験豊富な女性などさまざまな女性と付き合ってきたが、それにしてもなぜ今まで一度も、このような感覚を味わったことがなかったのだろうか。

   ところで彼女は今どこにいるのだろう?
   私はほら穴から這い出して、草地を見た。外には地面から50センチほどの厚さの朝霧が覆っており、その霧の中でアナスタシアが両腕を大きく広げてくるくる回っているのが見えた。彼女は自分の回りに雲のように霧の層を巻き起こしていた。その霧に全身が包まれたとき、彼女はバレリーナのように脚をあげて軽く跳びあがり、霧の層の上を飛んで別の地点へヒラリと降り立った。そこでさざめくように笑いながら、またくるくるまわっていた。

   私はその幻想的な光景に圧倒されて言葉が出なかったが、ついに感極まって叫んだ、 「アナ・スタ・シーア! おはよう! 美しい森の妖精アナスタ・シーア!」 彼女も陽気に大きな声で応えた、「おはよう、ウラジーミル! 素晴らしいでしょう、本当に美しい!」 私はできる限りの大声で彼女に尋ねた、「(ゆうべのことは)いったいどうしてなの・・・・?」 アナスタシアは私と空の誰かに向かって歌うように応えた。「宇宙のすべての生きもののなかで、人間だけが体験できること! 自分たちの子どもが欲しいと互いに心から願う男と女だけが! 創造することを熱望する者だけが! ありがとう!」

   彼女は私のほうを向くと、こうつけ加えた。
   「肉体的な欲求を満たすためではなく、創造することを熱望するものだけが」 彼女は再びさざめくように笑うと、高く跳びあがって霧の上をふわりと飛び、舞い降りると私の方に走って来て、ほら穴の入り口にいた私の隣に腰を下ろした。私は彼女に尋ねて言った、「きみはセックスを罪深いものとは考えないってこと?」 アナスタシアは一瞬動きを止め、驚いた表情で私を見ながら答えた、「それがあなた方の世界での、セックスという言葉が意味することなの? 何がいったい罪深いの? 一人の人間をこの世に誕生させるために自分を与える、それともそれを控えて誕生を止めるかであって、真の生きた人間の誕生にかかわることでしょ!」

   たしかにアナスタシアと過ごした夕べの出来事は、私にとってはふつうの「セックス」という言葉では表現できないものであった。私は再びアナスタシアに尋ねた、「なぜ私はこれまでこのような体験をしたことがないのだろう。私以外の多くの人もそうだと思うけど」、「わかってウラジーミル。その理由はね、闇の勢力が男性の中の利己的な肉欲を刺激することで強化しており、神から与えられている恩恵から遠ざけようとしているのよ。闇の勢力は、男性が肉体的な満足だけを考えるように仕向けており、その満足は簡単に得られるとあらゆる手段で洗脳しているからなの。その結果、多くの男性たちは真実から遠ざけられている」

   「女性たちもそのことを知らないから、闇の勢力から騙された哀れな女性たちも、そうした男性とともに生涯を苦しみだけで過ごすことになる。失ってしまった神からの恩恵が何だったのか探し求めながら、彼女たちは探す場所を間違えているの。男性の肉欲だけを満足させるべきだと思い、そのために彼に服従する従順な女性は、そうであっても彼が密通や不倫をすることを遠ざけることはできない」

   「もし2人の関係がそういったもので成り立っているとすれば、彼らは一緒にいても決して幸せにはなれないの。2人にとって人生とは「一緒」にいるという「錯覚」でしかなく、嘘であり、それは暗黙のうちに了解した欺瞞なの。つまり彼女は、その男性と結婚しているかいないかにかかわりなく、彼女は娼婦でしかない。この偽りの結びつきを強化するために、人類はこれまでどれほど多くの法律や取り決めを作り出してきたと思う? それが宗教的、非宗教的なものであれさまざまな儀式や手続きだったの。そうした取り決めは、つまり人々に演技させることであり、そうした結びつきが実際に存在するかのように思い込ませ、見せかけることを強いたの」

   「人の内なる思いというものは不変のものであり、人は誰にも、そして何ものにも従属することはないのよ。あなただけでなく、多くの人は家族を捨てて行ってしまう人間に対して厳しく、不名誉な烙印を押そうとするわ。でもどんなことどんな状況であっても、人が直感的に感じる恩寵やもっとも満たされた状態、そして自らが求める深い欲求を遠ざけることはできないのよ」

   「偽りのセックス、結合ほど怖ろしいものはないわ。
   でもウラジーミル、子どもたちにはそれがわかるのよ。彼らは偽りのセックスの不自然さを感じ取るので、両親の言うことは何でも疑うようになる。子どもたちは受胎の瞬間における嘘まで潜在意識下で感じ取るから、それが子どもたちをとても悲しませるの。考えてみて。いったい誰が、たんなる肉体的快楽の結果としてこの世に生まれて来たいと思うの? 誰だって肉の快楽の結果生まれたのではなく、偉大な愛の高まりと創造への熱望のもとに生まれてきたいと願っているわ」

   「セックスで結びつけられてしまった人は、その後自分の本当の満足を秘かに探し始めるようになる。当然、次々に別の体を求めたり、あるいは自分の体を破滅的に用いるようになっていく。それもこれも自分を偽りにゆだねてしまったからであり、真実の結合がもたらす恩寵から自分たちがどんどん離れていっていることを直感的に知りながら」、「2人が本当の意味で満たされるためには、ほかに何が必要?」、「自覚していることよ。命を生み出すことへのお互いの熱意、それに誠実さと純粋さよ」

   「それにしてもアナスタシア、きみはどうしてこういうことがわかったの?」
   「私だけじゃないのよ。ヴェレスやクリシュナ、ラーマ、シヴァ、キリスト、マホメット、釈迦たちはそれをわかっていたから、この本質を伝えようとしたのよ。私はそうしたものを読んだことはないけど、彼らが考え、語り、願ったことが何かを知っているの」

   「きみはセックスだけの関係は悪だと言っているんだね?」
   「そう、とてつもない悪よ。それは人を真実から切り離し、家庭を崩壊させるわ。そうなるとあまりにも大きなエネルギーが行き場を失ってしまう」、「じゃあなぜ、おびただしい数の雑誌が裸の女性の写真を載せたり、セックスばかりの映画が上映されているの? みな大人気だし、需要があるから供給されてるわけだけど、きみはそうした人間性を完全に悪だというのか?」

   「人間性は悪ではないわ。
   でも闇の勢力が作り上げたメカニズムは非常に強力なもので、それが精神性を低下させ、肉欲を駆り立てていて、それが人々に不幸と苦痛をもたらしているのよ。闇の勢力は女性の美しさを利用しているの。本来女性の美しさは、芸術などさまざまな創作の精神を目覚めさせ、育むために与えられたものなの。でもそのためにはその女性が純粋でなければならない。女性が純粋さに欠けると、彼女は自分の肉体的魅力、それも空っぽの器だけの美しさで男性を惹きつけようとする。こうして女性は男性を惑わし、その結果偽りのセックスにより、自分自身も相手も生涯苦しむことになるの」

   「それでどうなるの? 我々人間は何千年もの間、こうした闇の勢力と闘うだけの力がなかったわけだね? さっききみが挙げた霊的指導者たちの教えがあったにもかかわらず、人間性は闇の勢力と闘えなかったわけだ。ということは闇の勢力は闘える相手ではないの? 闘うべきではないと?」、「絶対に闘うべき相手よ」、「誰が闘える?」、「女性たちよ! 努力の末に苦しんで真実を知り、自分たちの目的を知った女性たちよ。彼女たちによって男性たちが変わるのよ」

   「ありえないよ、アナスタシア。ふつうの男は常に女性の脚や胸に情欲をかき立てられるんだ。それも特に、恋人や妻がいても、遠くに出張したり旅行している時にね。それが現実だし、この世界では誰も何も変えることなどできない」、「いいえ、でも私はあなたを変えたわ。あなたはもう破滅的なセックスができなくなったはずよ」、「えっ、きみは何をしたの?」 アナスタシアのこの言葉の衝撃が恐怖の黒雲のように私を襲い、夕べからの光り輝くような喜びの感情を一瞬にして消し去った。

   「アナスタシア、いったいきみは何をしたの? 私はもう・・・不能者なのか?」、「ちがうわ、その逆よ。あなたは本当の男性になったのよ。だからこれまでしてきたようなセックスには嫌悪感を持つようになるの。それにそうしたセックスは、夕べあなたが経験したようなものをもたらさない。夕べと同じ感覚は、あなたが彼女の子どもを欲しいと願い、彼女も同じようにそれを願うとき、つまり彼女があなたを本当に愛しているとき可能になるのよ」、「彼女が私を本当に愛している時? そんな条件じゃ、そんなことが起きるのは一生のうちでほんの数回あるかないかだよ」

   「それで十分なの。
   それで一生幸せでいられるわ。ウラジーミル、本当よ、私が保証する。そのうちに分かるしそう感じるようになるから。多くの人々は最初肉体の関係から入ってそれを何度も繰り返すけど、肉体的な結びつきだけでは真の意味での充足感は決して得られないのよ。男と女は、光の勢力がもたらす霊感と創造への熱い望みの中で、存在のあらゆるレベルでひとつになったときに、壮大な充足感に満たされるの。創造主はこの体験を人間だけに与えたのよ。この感覚はたんなる肉体的なものとは比較できないほど壮大なもので、その満たされた感覚は長い間持続し、すべての次元の存在があなたとその女性を祝福し、幸福感で満たすの。女性は神のかたちに似せて、子どもを産む力を与えられたのよ」

   アナスタシアは手を差し出して、もっと私のそばに近寄ろうとした。
   しかし私は思わず跳びあがって彼女を遠ざけ、寝室にしていたほら穴の奥に逃げた。彼女は立ち上がり、私は「そこをどけ!」と叫びながら、這うようにして外に出た。彼女の目に私を責めるものはなかったが、私は数歩後ずさりすると、荒(すさ)んだ声でなじるように言った。「きみは私から人生最大の楽しみを奪った。みんな誰でもそれを得るために苦労し、そのことを考えているんだ、口には出さないだけで」

   「その楽しみは錯覚よ。
   ウラジーミル、私は怖ろしい破滅的な、罪深い衝動からあなたが解放されるように手伝っただけよ」、「錯覚でも何でもいい。これは世界的に認められた男の楽しみなんだ。言っとくがこれ以上、きみが破滅的と考えるほかの衝動を私から奪わないでくれ。そうでないと私はここから去った後、女を欲しいとか飲みたい、食べたい、タバコを吸いたいとも思わなくなるんだろう? それはふつうの生活を送る大多数の人から見て「ふつうじゃない」んだ。

   「お酒を飲んだりタバコを吸ったり、多くの動物を破壊して殺し、その肉を無神経に腹いっぱい食べることがそんなにいいこと? 人間たちには素晴らしい植物が食べ物として特別に創造されているのに」、「きみは好きなように植物を食べればいいよ。だが私に干渉しないでくれ。多くの人が酒を飲んだり、肉を食べることを楽しんでいるんだ。そしてこれが我々のやり方だ、わかるかい? これが我々のやり方なんだ! 私は普通の人々の中で暮らしているんだ」

   「どうしてあなたは、自分のまわりの人々がふつうだと思うの?」
   「どうしてって、それが大多数を占めているからだよ」、「それは十分な理由にはならない」、「きみには理解できないだろうね」 しかしそのうちに私のアナスタシアへの怒りは収まってきた。それは「男の能力」を治療してくれる専門医や薬のことを思い出したからだった。私は気分を持ち直すと、朝の森を楽しもうと湖に向かって歩いた。

   アナスタシアは言った、「私は恥ずべきことは何もしていない。あなたは本当に男の子が欲しかったけれど何年経っても生まれず、あなたに男の子を産んでくれる女性はいなかった。あなたが望んだように私も男の子がほしかった。そして私にはそれができる。私は絶対にあなたの精神に干渉などしてはいない。夕べのことは自然に起きたことよ。それもおもにあなたの意志でね。そしてあなたは欲していたものを得たわ。私は男の子を産むの」

   「また私は、あなたの致命的な傷からあなたを解放して癒してあげたかったの。
   それがプライドという自尊心よ」
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